日記ぐらいは。

ただただ、移ろいゆくままに。

わたしを生きていくために

どうしても今、書かないといけないことができた。 ここで一度、ケリをつけないといけないことがある。 たぶんこれは、決別の書。 **** 目が開いた。それも強烈に。 きっとこの表現がぴったりだと思う。 恐らく5年間くらいの恋人がいない期間のうち、2年…

手を伸ばす。いのちに触れる。

その日は、思っていたよりなだらかにやってきた。 彼女の、新しいはじまりの日だった。 まだ、明確なことばがあるわけではないのだけれど、書くことでしか触れられないなにか、があるような気がして、少しずつ書き進めてみようと思う。 その日、 私ははじめ…

じいじと私のさんぽみち

最寄りの駅を出て左。 山の方へずっと上がっていく一本道。 通学や仕事に。 人に会いに。買い物に。 目的地ができるようになってからは、そっちの方へ上がっていくことはもうないけれど。 ふと目に入るたびに、あの頃の記憶が蘇ってくる。 じいじは、まだ小…

手にしたのは、ささやかなともしび。

「あれから1年」 それが頭をよぎる度に、私の方にも思うことがあった。 あれから1年。 さて、私はちゃんと進めていただろうか。 はからずも今日、大切な人と連絡をとった。 私たちは毎日連絡して、しょっちゅう会うような関係ではないが、ここぞ、と言うタ…

ゆらぐほどに愛おしい、ある夏の記憶。

今も鮮明に鳴る声、いびつだけど愛おしい温度、全てを包み込むやさしい熱….. 今から書くのは、心と言葉のはざまを今もただよう、大切な思い出。 とはいえ記憶としてとっておくにはあまりに勿体無いので、いつかの私にそっと手紙を送るような気持ちで記してい…

わたしは今日も、森をあるく。

それは突然だった。 いや、今から思い返すとサインはあちこちに出ていたのだが、まったく見ないふりをしていた私には本当に突然のことに思えた。 歩けないのである。 お腹に、それも下腹部に鈍痛のような、針で突かれるような、または絞りとられるような痛み…

満月のよるに。

久しぶりに、書きたくなった。 1ヶ月ほど前に飲み始めた薬が原因か、それとも満月か。 体に”なにかしら”が溜まっていく感覚と、夜になるたびに訪れる重い頭痛に悩まされていた。 どうやら、スーパームーンから夏至の間は、体がデトックスしようとして心や体…

嵐という、私の人生の師匠

やはり爆弾は日常に落とされた。 嵐、2020年12月31日をもって活動休止。 くしくも発表があったあの日は、なぜか薄い緑の色無地を着ていて、帯揚げはさらに濃い緑で、サブバックはこれまた薄い緑、挙げ句の果てにはたまたま持っていたハンカチまで緑だったと…

ナラタージュと、わたし

ずっと、書こうと思っていたことがあった。 それは私の、おそらくひとつ前の、恋のこと。 終わりでもあれば、始まりでもあって、衝動でもあった恋。数は多くなくても、このひとつで、誰かの一生分の景色を見た気さえする、不思議な時間。 手に届いていたよう…